JSTと東大など、赤ちゃんが示す「不気味の谷」現象を発見‏


人間とロボットの谷間にある「不気味の谷」現象ですが、JSTと東大の研究者らにより、それが赤ちゃんにもある現象だと言う事が分かりました。赤ちゃんの「感情の発達」と「母親を認識する能力」の関係を研究した結果、母親と他人を半分ずつ重ね合わせた「半分お母さん」の顔を見ようとしない「不気味の谷」現象を発見しました。
生後半年以降の赤ちゃんは母親と他人を区別したうえで、両者を好んで見ることが知られています。「母親(親近感)」と「他人(目新しさ)」は、全く違う存在にも関わらず、赤ちゃんが両方を好んで見るため、どのように母親と他人の区別をしているのか分かりませんでした。また、どの程度母親の顔に敏感かも不明でした。そこで、研究者らは、母親、他人、「半分お母さん」の3種類を赤ちゃんに見せ、赤ちゃんがそれを見ている時間を計測したところ、「半分お母さん」の顔を長く見ようとはしないことが分かりました。

【左】母親【中】他人【右】半分お母さん ※Photo:松田佳尚研究員提供

さらに、赤ちゃんを7~8ヵ月、9~10ヵ月、11~12ヵ月の3群に分け、月齢による違いを調べたところ、9~10ヵ月以降になると、半分お母さんの映像を見なくなることが分かりました。つまり、発達の途中で「不気味の谷」が現れることが分かりました。
一方で、赤ちゃんは「半分お母さん」が嫌いなのではなく、合成された顔が嫌いなだけかもしれないと考え、他人と他人を合成したものを見せました。結果、赤ちゃんは両方の顔を同じくらい長く見ました。つまり赤ちゃんは両方に新奇性を感じ「不気味」だとは思わなかったのです。

この結果から、赤ちゃんは「半分お母さん」だけを嫌うことが分かりました。母親だと思ったら違っていた、予想を裏切られた、という「日常からの逸脱」がメカニズムとして考えられます。また、赤ちゃんの身近にいる人ではない人同士を合成させても、赤ちゃんは嫌悪感をいだきませんでした。
結果、不気味の谷は「人間」と「ロボット」の狭間に特有なものではなく、「親近感」や「目新しさ」といった他のカテゴリーの狭間にも存在することが分かりました。また単に「好き」といったポジティブな感情だけでなく、「不気味」や「嫌悪」といったネガティブな感情も、赤ちゃんの認知能力を支えていることが分かりました。

※以上JSTニュースリリースより抜粋→詳しくはこちら

面白いです。赤ちゃんは、大人が思っている以上の感情と能力を持ってくるんですね。この研究から、大切な人が半分に合成された時のみ赤ちゃんが「不気味」と思うことから、赤ちゃんにとってその人がどの程度のポジションにいるか、ということも一目瞭然のようですね。例えば、育児を積極的に行う父親とそうでない父親の、赤ちゃんからの親密度が分かってしまうというわけです。

パパさん方、赤ちゃんからの冷静な判断にショックを受ける前に、積極的に育児に関わる方が得策かも!?


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